日本音楽学会中部支部の会員の皆様に定例研究会案内、 定例研究会報告、支部通信の一部などを随時お伝えしています
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【第143回 日本音楽学会中部支部 定例研究会】

入梅の候 お変わりなくお過ごしでしょうか。
第143回日本音楽学会中部支部定例研究会を下記のように開催いたします。
奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時:2025年7月20日(日)13時30分~16時00分(予定)
   対面とオンラインのハイブリッド開催・事前申込制
会場:中京大学名古屋キャンパス センタービル0703教室
   (地下鉄八事駅5番出口直結)

司会:明木茂夫(中京大学)
連絡先:nogchubu20[at]gmail.com ([at]を@に置き換えて下さい)(定例研究会担当)

【参加方法】
参加をご希望の方は、 7月19日(土)正午までに(時間厳守)、
<参加申込フォーム>(←クリックしてご登録下さい)へ必要事項をお知らせください。
オンライン参加の場合は、研究会前日にご指定のアドレスへZoomリンクと注意事項をご連絡いたします。
締め切り後の対応はいたしかねます。

※なお、オンライン参加については、「支部メーリングリスト」からもご登録いただけます。
【研究発表1】
呂政慧(名古屋大学大学院)
「清末中国唱歌に見る理想の女学生・女性像――日本との比較を中心に」

概要
 清末中国の女子教育は日本と深い関係がある。音楽教育における女学生唱歌は、日本での留学・滞在経験のある沈心工・金一・倪覚民・葉中?らが選曲或いは作曲しているため、唱歌にも日本と何らかの関係性があることが考えられる。では、両国の女学生唱歌にはどのような差違があるのだろうか。本発表では、清末中国の唱歌におけるジェンダー規範について、特に女子教育における女学生唱歌がどのような理想的な「女性像」を描き出しているのかを中心に、明治期の日本の女学生唱歌と比較しながら分析を試みたい。


【研究発表2】
籾山陽子(名古屋市立大学)
「金城学院のヘンデル《メサイア》演奏史(概観)」

概要
 全国的にも戦後かなり早く1952年から《メサイア》の演奏会を毎年行っている金城学院の演奏状況について、現物史料に基づいて調査研究を進めている。伊勢湾台風のため休演した後、主に中学高校の生徒・教員により金城学院主催の《メサイア》として現在まで公演が続いている一方、1966年から大学聖歌隊主催の公演が始まり、現在も「ヘンデル協会」主催の《メサイア》として続けられている。今回は、これまでの調査結果と今後の見通しについて発表する。


【研究発表3】
森本頼子(名古屋音楽大学)
「帝国劇場における外来歌劇団の公演――1920年代を中心に」

概要
 1911(明治44)年に開場した帝国劇場(以下、帝劇)は、日本初の本格的な洋式大劇場の一つとして、数多くの洋楽・洋舞公演の舞台となった。とりわけ、1919年の「ロシア大歌劇団」を皮切りに、1920年代にかけて大規模な外来歌劇団が立て続けに公演したことは注目される。本発表では、帝劇の関連資料などをもとに、一連の外来歌劇団の公演の実態を浮き彫りにし、帝劇が日本のオペラ史においてどのような役割を果たしたかを多角的に検証する。



(2025.6.9 更新)



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